センドメールは2月18日、総務省の通信業者向けガイドラインに準拠した、中小ISP向けの迷惑メール対策ソリューションパッケージを発表した。価格はオープンプライスで、3月2日から販売開始する。
同パッケージは、メールゲートウェイシステム(Mailstream Switch MTA)およびセキュリティ管理システム(Mailstream Manager / Sendmail Anti-Spam) に、送信ドメイン認証と25番ポートブロック(OP25B)による迷惑メール対策に必要な設定ファイルやテンプレートを組み合わせたもの。
これらの対策技術が違法行為とならないよう総務省のガイドラインに準拠しており、導入後すぐに適切な対策を実施できるという。対策が遅れている中小規模のISPの対応を促進するために導入しやすい価格設定にしたとしており、対策用のカスタムポリシーと導入コンサルティングを提供する。
既存のメールシステムへの追加が可能であり、Mailstream Managerに代えてVMwareで稼動するバーチャルアプライアンス「Sentrion MPV」の選択も可能。
同パッケージに含まれるMailstream Managerは、メールゲートウェイからメールボックスまで、メールシステム全体に対して、ウィルス/スパム対策などのメールポリシーの設定、実施を一元的に行うことができるメールセキュリティ運用・管理の統合環境を提供する。
これにより、利用ユーザごとに送信ドメイン認証のラベリングに基づいたフィルタリングの有無を設定できるため、総務省のガイドラインが定める「当事者の同意によるフィルタリング」に準拠できるとしている。
Mailstream Managerと併せて使用するスパムフィルタSendmail Anti-Spamは、国内大手ISP8社が採用し、スパム検出精度の高さ、特に正規メールをスパムと判断しない誤検知率の低さが高く評価されているという。
このSendmail Anti-Spamによるスパム判定結果と送信ドメイン認証の結果とを統合した分析により、さらに精度の高い迷惑メール対策が可能とのことだ。