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Googleは13日(米国時間)、Windows、Mac OS X、Linuxのクロスプラットフォームビルドを実現するためのツールキットSoftware Construction Toolkitを発表した。SConsをベースにPythonを使って開発されたツールキットで、次の特徴がある。
- アプリケーションのビルドを担当するツールキット
- テスト、ドキュメント、Pytonモジュールによる拡張が可能
- マルチプロセッサを想定したパラレルビルドに対応
- distccおよびIncredibuildを経由した分散ビルドに対応
- Visual Studio向けのプロジェクトファイルを生成可能
アプリケーションを複数のプラットフォームに対応させるのはかなり煩雑な作業だ。さらに並列ビルド対応や分散ビルド対応を実施するとなると、ビルドを実現させるだけで多くの時間が必要となる。従来のUNIX系ビルドツールを組み合わせてそうした機能を実現することもあれば、OpenOffice.orgのようにPerlでビルドスクリプトを実装してクロスプラットフォームと並列ビルドの取っ掛かりとしているものもある。
Software Construction ToolkitはSConsをベースとしており、汎用的に扱えるマルチプラットフォームビルドツールキットとして期待できる。マルチプラットフォームベースのアプリケーション構築を検討している場合は採用を検討する価値がありそうだ。