動画共有サイト「ニコニコ動画(ββ)」を運営するニワンゴは16日、ニコ割アンケートを利用して実施した「ネット世論調査」の結果を発表した。これによると、麻生太郎内閣の支持率は28.4%。小泉純一郎元首相が麻生首相を激しく非難するなどの逆風下、前月比1.8ポイント減になったとは言え、ネット上ではまだまだ麻生支持が根強いことが分かった。
今回の調査は、麻生首相の郵政民営化関連発言などを小泉元首相が痛烈に批判した今月12日の翌日、13日20時40分に実施。開始から約180秒間に68,711件の回答が寄せられた。
これによると、麻生内閣の「支持率」は前月比1.8ポイント減となったものの、約3割弱の28.4%。支持率9.7%だったと報道されている日本テレビの世論調査結果に比べると、約3倍の"高支持率"となっている。「不支持率」は前月比3.8ポイント増の45.0%。
一方、麻生首相の「(郵政民営化には)賛成ではなかった」発言については、「同意できない(42.8%)」が「同意できる(21.2%)」を大きく上回った。
ただ、小泉元首相の「笑っちゃうぐらいただただあきれている」との麻生首相批判については、「同意できる(38.5%)」が「同意できない(31.3%)」を上回ったものの、意外と拮抗。
今後の郵政民営化のあり方についても、「現状の郵政民営化を維持・推進すべき」が43.6%、「郵政民営化の見直しを図るべき」は32.3%となり、麻生首相の考えに近いと思われる"見直派"が健闘していることが分かる。
「今、総選挙が行われたら比例代表で投票しようと思う政党」については「自民党」が32.9%(前月比1.1ポイント増)、「民主党」が22.4%(前月比0.5ポイント減)。
多くの大手マスメディアが実施した世論調査で民主党が自民党を上回っていることを考えると、麻生首相を支える自民支持者が、ニコ動ユーザーの間では依然健在であることが明らかとなった。