Webサイトが高齢者や障害者にとって使いやすいかどうかを示す「Webアクセシビリティ」に関するコンサルタントを行っているアライド・ブレインズは13日、日・米・韓の主要な政党サイトのWebアクセシビリティへの対応状況について調査結果を発表した。到達度トップのAレベルのサイトは米共和党のみ、国内では自民党・民主党とも最低のEレベルだった。

主要政党サイトのWebアクセシビリティ調査で「Eレベル」とされた、日本の自民党(左)と民主党(右)のサイトトップページ画面

調査は、日本においては、(1)国会に議席を持っている、(2)2008年度に政党助成金の対象となった、(3)公式ウェブサイトを開設している、の3条件を満たす7政党を対象に2009年1月22日~27日に実施。

韓国では主要な政党のうち、公式ウェブサイトを開設している4政党、米国は共和党と民主党の2政党を対象に、両国とも2008年11月5日~11月24日に実施した。

解析結果を基に各サイトのアクセシビリティ対応状況をAからEレベルの5段階で評価したところ、サイト全体でアクセシビリティ対応が行なわれている可能性が高い「Aレベル」のサイトは米共和党のみ。

日本国内では、社会民主党が「Bレベル」でトップ、公明党、国民新党が「Cレベル」と続いた。

一方、対応が不十分と考えられるDレベル以下のサイトは、日本の政党で7サイト中4サイト、調査対象全体では13サイト中9サイトを占めた。

アライド・ブレインズでは、「日本の政党では部分的ではあるが、複数のページに表示されるナビゲーション部分やリンクバナーの画像に代替テキストがない例、文字の間にスペースをあけてレイアウトを調整している例など、音声読み上げ利用者にとって利用の妨げとなる問題点が見られた」と指摘している。

各政党の到達度レベルは以下の通り。

到達レベル 政党名
A 共和党(米)
B 社会民主党(日)
C 公明党(日)、国民新党(日)
D 日本共産党(日)
E 自由先進党(韓)、自由民主党(日)、新党日本(日)、ハンナラ党(韓)、民主党(日)、民主党(米)、民主党(韓)、民主労働党(韓)