「スナックとドリンクに、インターネットはいかがですか?」――間もなく飛行機でのサービスに新たなサービスが追加されることになりそうだ。格安航空として知られる米Southwest Airlinesは2月10日(現地時間)、衛星回線と無線LANを組み合わせた機内インターネット接続サービスを開始すると発表した。同社は昨年1月にRow 44との提携で同サービスの計画を発表しており、すでに1機の商用フライトにシステムを導入してテストを進めている。3月初旬にはさらに3機にシステムを導入しテスト範囲を拡大する。

テスト期間中、ユーザーは機内に無線LAN対応のノートPCやスマートフォンを持ち込むことでサービスが無料で利用できる。SouthwestではYahoo!と共同で機内接続用に専用のホームページを用意しており、ここのプロキシを通してユーザーはWebサーフィンや電子メール送受信、IMなどを利用できるようだ。現時点で同サービスは米連邦通信委員会(FCC)からの最終認可を受けておらず、あくまでテストという前提でのサービス提供だと同社では説明する。

Row 44のシステムを導入して機内インターネット接続に対応したSouthwestの機体

同様の計画を進める米Delta Air Linesは、2009年前半までにすべての保有機材にインターネット機能を装備する計画。写真はソルトレイクシティ国際空港にて

現時点でサービス料金等の詳細は決まっていないが、先行するDelta Air Linesなどのライバルは3時間~1日の利用で10~13ドル程度の料金を設定しており、Southwestのサービスもこれに準じたものになると思われる。