米Tektronixの日本法人である日本テクトロニクスは、デジタル・オーディオ・シリアル・バス用トリガ/解析モジュール「DPO3AUDIO型」「DPO4AUDIO型」ならびにパワー解析モジュール「DPO3PWR型」「DPO4PWR型」を発表した。価格は12万8,000円(税抜き)からとなっている。

これらのモジュールは、同社のオシロスコープ「MSO/DPO4000シリーズ」「DPO3000シリーズ」の応用範囲を拡大するもので、それぞれデジタル・オーディオ・バスと、インバータやスイッチング電源などの主要な計測/解析作業を自動化し、設計におけるトラブルシューティングやデバッグを効率化することで、市場投入までの時間を短縮することが可能となる。

DPO3PWR型およびDPO4PWR型は、複雑なプログラミングを必要とせず、電源装置に用いられる電源品質、スイッチング損失、高調波、安全動作領域(SOA)、変調、リップルノイズ、スルーレート(di/dt、dv/dt)などの電源解析を毎回迅速かつ正確に実行できる機能や自動計測システムを搭載している。テストはボタン1つで開始でき、結果はオシロスコープのディスプレイに表示される。

一方、DPO3AUDIO型およびDPO4AUDIO型は、玩具からコンピュータゲーム、携帯電話、プロ用基材まで、デジタルオーディオ機能の組込設計に対応することが可能だ。これらのモジュールでは、I2S、LJ、RJ、TDMのオーディオ・バス・フォーマットのパケット・ストリームを自動解析するほか、オシロスコープに標準搭載の「Wave Inspector」を用いることでパケット・レベルで情報を検索でき、注目する部分にマークをつけることが可能となっている。