愛媛県庁は10日、県税滞納者から差し押さえた元ラブホテルについて、「Yahoo!オークション」の「官公庁オークション」において競売を実施すると発表した。元ラブホテルは城の形をしており、5層の天守がある。土地付きで最低売却価格は1億4,500万円となっている。
競売にかけられるのは、愛媛県松山市にある元「レストホテル道後城」。ラブホテルとして、5~6年前まで営業していたという。
土地の面積は1万4,995平方メートルで、建物は、鉄骨造り瓦葺の2階建、同4階建、同5階建の3棟ある。
今回、これらの土地・建物が競売に出されるのは、官公庁オークションの中で、自治体などが税金の滞納者から差し押さえた動産、不動産を競売する「インターネット公売」。
入札参加申込み受付は2月13日13時~26日17時、入札期間は、3月3日13時~10日13時。買受代金納付期限は3月17日12時となっている。
愛媛県庁税務課では、「用途としては、ホテルや別荘が考えられるのではないか」と話しており、入札を呼びかけている。
官公庁オークションの2007年度の落札額は40億円を突破。同年度に落札された物件では特に不動産の落札が目立ったという。一層の景気悪化という事情もあり、今後もこうした大型物件の入札が相次ぐ可能性がある。