ソフォスは、2008年第4四半期(10~12月)におけるスパム配信状況レポートを発表した。同レポートはSophosLabsによる調査結果をまとめたもの。SophosLabsは、世界4ヶ所でウィルスやスパムなどの脅威解析を行っている。

レポートによるとスパムメール配信国の1位は米国。全体の19.8%にも上り、2位の中国(9.9%)に大差をつけてのワースト1位となった。中国は、2008年第3四半期まで5%台を維持して4位にとどまっていたものの、今回の調査では倍近くの数字を残し、米国に次ぐスパムメール配信国となっている。

スパム送信国ワースト12は以下のとおり。

順位 国名 比率
1 アメリカ 19.8%
2 中国(香港含む) 9.9%
3. ロシア 6.4%
4. ブラジル 6.3%
5. トルコ 4.4%
6. 韓国 4.1%
7. インド 3.6%
8. イタリア 3.0%
9. スペイン 2.9%
10. 英国 2.7%
11. ドイツ 2.4%
12. アルゼンチン 2.1%
その他 32.4%

レポートによると、米国・中国に加え、ロシア、ブラジル、トルコも上位ランキングの常連国であり、対照的に、カナダ、日本、フランスなどは、5年前までは常連国だったが、最近ではリストに登場することがなくなったという。

なお、日本は0.6%で31位。前四半期の0.65%(29位)から、若干改善された。

地域別の比率は以下のとおり。

順位 地域 比率
1. アジア 37.8%
2. 北米 23.6%
3. ヨーロッパ 23.4%
4. 南米 12.9%
5. アフリカ 1.4%
その他 0.9%

また、同レポートでは、FacebookやTwitterなどのSNSを利用したスパム/マルウェアが増えていることや、ビル・ゲイツ氏が2004年1月に世界経済フォーラムで発言した「2年以内にスパムは『過去のもの』になるだろう」という見解が外れていることにも触れられている。