英ARMは2月3日(英国時間)、2008年第4四半期(10月-12月期)および2008年通年の業績を発表した。第4四半期の売上高は前年同期比15%増、税引き前利益は同57%増となり、好調な結果となった。米Appleの「iPhone」、フィンランドNokiaなど、スマートフォンでの搭載実績が後押したようだ。
売上高は1億4,940万ドル(ポンドでは、同47%増の9,440万ポンド)、税引き前利益は3,340万ポンドとなった。1株あたりの利益は同54%増の1.93ペンス。
「第4四半期、半導体業界は大幅に減速した」としながらも、ライセンスビジネスモデルによるロイヤリティ収益が安定して増加していることが好結果につながった。為替の変動によるメリットもあったようだ。同四半期、新たに21件の新規ライセンスを提供、現在ライセンス契約は合計587件あるという。
2008年通年では、売上高は前年比15%増の2億9,890万ポンド、税引き前利益は同16%増の1億80万ポンドだった。
今後の見通しについては、「業界全体の見通しは不透明」としながらも、ARMは現状を維持できるとの展望を示している。
ARMはまた、スウェーデンのビデオプロセッサ企業Logipardを2008年12月に買収したことも明らかにしている。