日立製作所は2月5日、メインフレームのエンタープライズサーバ「AP8800」およびOS「VOS3/US」において、業務のさらなる安定稼働や高セキュリティの実現などビジネスの継続を支える高信頼化機能の強化を発表した。価格はOS基本制御/ストレージ管理/オープン連携などの「VOS3/US標準パッケージ」で月額300万9,300円(税込)で、2月9日から販売を開始する。

日立 エンタープライズサーバ AP8800

今回発表した新機能はオンライン業務の処理異常を早期に検知する機能やRDBの処理性能の向上など、さらなる安定稼働の実現を図るもの。また、内部統制で有効な監査証跡機能やオンライン業務における利用者認証の強化など、セキュリティ機能の拡充に加え、メインフレーム帳票のオープン連携支援強化などオープンサーバとの連携も強化している。

オンライン業務の処理異常を早期に検知する機能では、トランザクション処理の効率的な運用をサポートする「XDM/DCCM3」で、滞留(処理待ち)件数や一定時間内に処理される件数を監視し、トランザクション処理の滞留件数が上限値を越えた場合や、一定時間内に処理されるトランザクション件数が下限値を下回った場合に、警告メッセージを出力する機能を提供。

RDBの処理性能の向上では、RDB「XDM/RD E2」で可変長の行データに対しても排他制御機能をサポートする。

そのほか、メインフレームへアクセスする端末を特定できるIPアドレス情報を出力する機能、指定された利用者IDが別端末で既に利用されていた場合、認証エラーとする機能、メインフレーム帳票オープン連携支援の強化、LTOドライブ装置サポートなどの機能強化が図られている。

新製品および新機能の価格と出荷時期は以下の通り。

製品名 価格(税込) 出荷時期
VOS3/US標準パッケージ(OS基本制御、ストレージ管理、オープン連携ほか) 月額300万9,300円 4月1日
XDM/DCCM3 月額27万7,200円 7月から
XDM/RD E2 月額37万8,000円 2010年2月から
LTOドライブ装置 200万4,450円から 4月1日