米Yahoo!は2月4日 (現地時間)、Yahoo! Searchを用いた検索リサーチを記録する新機能「Search Pad」を明らかにした。
買い物や旅行プランのリサーチなどでWeb検索を利用すると、すぐにたくさんのウインドウやタブで画面が乱雑になってしまう。Yahoo!の調査によると、ユーザーはテキストエディタやワープロ、スティッキーズ、Eメール、ブックマーク機能などを活用してリサーチした内容を整理している。だがWebブラウザ以外のアプリケーションを使ったり、保存したブックマークから改めてWebサイトにアクセスするのは面倒な作業である。これを解決するのがSearch Padだ。
Search Pad (現在テスト段階)が利用可能になると、Yahoo! Searchにおいてデフォルトで同機能がオンになる。これまで通りにWeb検索をし、結果リストからWebページを訪れるだけで自動的にWebページの情報が収集される。例えばシリコンバレー企業について調べたくて、[silicon valley companies]と検索し、最近のニュースやWikipediaの記事などを見て回ると、Search Padがそれらのページを「ノートしますか?」と聞いてくる。イエスを選択すると、Search Padに訪れたWebページの情報が記録される。
Yahoo! Searchのウインドウ右上に現れるSearch Padのボタンをクリックすると、訪れたWebページのリストが展開する。リストはノート機能を備えており、ユーザーがコメントやメモを書き加えたり、Webページからコピーしたテキストを貼り付けられる (最大2000文字) 。不要なWebサイトの削除、ドラッグ&ドロップによる順番の入れ換えも可能だ。Yahoo!アカウントに保存しておけば、いつでもアクセス可能になる。共有や印刷機能も用意されている。
Webページ情報を記録する機能というと、GoogleもNotebookというサービスを提供していたが、1月に同プロジェクトの終了を発表した。Googleは代わりとしてSearchWiki、Docsのノート機能、Gmailのタスク機能、Google Bookmarksなどの利用を勧めている。ZohoやEvernoteがNotebookユーザーのサポートに乗り出しているように、Webページのクリッピングにはビジネス価値がある。ただ検索会社の場合、独立した機能のままでは他のサービスになじませにくい。この点をYahoo!は自動記録という形でYahoo! Searchに組み込むことで解決しようとしている。NotebookはWebブラウザのアドオン対応で使い勝手が異なったが、Search PadはWebブラウザの違いに関係なく同じように利用できるというメリットもある。