富士通および富士通フロンテックは2月4日から2月13日の間、ソフトバンクテレコムと毎日新聞社と共同で、カラー電子ペーパーを用いた実証実験を行うことを明らかにした。

対象となるのは、不二家レストラン錦糸町テルミナ店で、同店のメニューを置く台を改造して、メニューとテーブル端末(FLEPia)を一緒に置くようにして実証実験を行う。

実験概要のイメージ図

具体的には富士通フロンテックのカラー電子ペーパー端末「FLEPia」を4台店内に設置、ソフトバンクテレコムの提供する無線LANサービスの「BBモバイルポイント」を介し、毎日小学生新聞の紙面などを来店者に自由に閲覧してもらうというもの。これで、電子ペーパーが新聞を読む端末として消費者に受け入れられるか、またテンポにとって顧客満足度向上に効果があるのか否かを検証するという。

また、操作を行わない時は、テルミナや不二家レストランの販促情報、JR時刻表、天気予報などの情報が自動的に切り替わるなど、複数のコンテンツを数分おきに表示するという。

実際に不二家レストラン錦糸町テルミナ店内に「FLEPia」が置かれている様子(写真提供:富士通)

電子ペーパーは、コンテンツそのものの表示には電力が不要で、情報の書き換え時のみに電流を流すことで、表示画面を変えるため、長時間充電せずに使用できるほか、非使用時に頻繁に充電端末に設置したりする必要がないのが特徴。

富士通グループでは、同実証実験の成果を基に、個人および法人向けの電子ペーパーを活用したソリューションをさまざまな分野に展開していければ、としている。