米National Instruments(NI)の日本法人である日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は2月4日、NVH(Noise、Vibration and Harshness)や機械の状態監視、オーディオテストなどのアプリケーションに対応した、音響/振動計測・解析ツール「NI音響/振動計測ソフトウェアパッケージ 7.0」と、バス電源タイプのダイナミック信号集録モジュール「NI USB-4432」を発表した。価格は同ソフトウェアが58万8,000円(初年度保守プログラム付)から、USB-4432が36万8,000円からとなっている。

同ソフトウェアは7.0となり、心理音響評価などが行える解析機能と、機械の状態監視用に新たなグラフ表示機能が追加された。タコメータ処理や次数スペクトル、ウォーターフォールプロットといったLabVIEW用のサンプルプログラムを活用することで、計測システムを開発することが可能だ。また、新たに機械診断ユーティリティの構成に役立つ機械状態監視用の表示機能も追加されており、これにより従来型の次数解析表示に加え、モーターのバランスやシャフトの位置などに関する診断結果を表示することができるようになる。

「NI音響/振動計測ソフトウェアパッケージ7.0」の操作画面

一方のUSB-4432は、101dBのダイナミックレンジを備えており、低周波/高振幅の信号の存在下で高周波/低振動の振幅を正確に捉えることが可能だ。IEPEセンサからデータを読み取るためのアナログ入力チャネルが4つ、タコメータからの信号入力用チャネルが1つ付いており、この5つのチャネルは、最大102/4kSpsのサンプリングレートで同時に入力することができる。また、AD/DC設定をプログラムで構成でき、各チャネルでさまざまな振動センサが使えるようになるため、機械の状態監視やNVHなど、さまざまなアプリケーションに活用することが可能となっている。

「NI USB-4432」の外観