米Motorolaは2月3日(現地時間)、2008年第4四半期(10-12月期)決算を発表した。同四半期の売上は71億4000万ドルで前年同期比26%の減少、GAAPベースの純利益(損失)は35億8000万ドルの赤字と前年同期の1億ドルの黒字から減少した。営業利益(損失)が16億8000万と大幅な赤字となったほか、繰延税金資産の引き当てやのれん代の損失処理が重荷となった。また今回の大幅赤字転落を受け、これまで20年来続けてきた四半期の株式配当の停止を決定している。

同四半期の1株あたりの損失(EPS)は1.57ドルで、ここには上記に挙げた会計処理に関する損失1.56ドル(EPS)が含まれる。Home and Networks Mobility部門の売り上げが26億ドルで前年同期比5%のダウン、Enterprise Mobility Solutions部門が22億ドルで4%のアップとなったのに対し、携帯電話端末を扱うMobile Devices部門が23億5000万ドルと51%の大幅ダウンとなった。

Mobile Devices部門は2008年通年でも36%ダウンの121億ドルとなっており、旧主力事業での落ち込みが追い打ちをかけた形だ。同社は2009年第3四半期での会社分割(携帯事業とネットワーク事業)を計画していたが、金融危機の拡大による情勢の急変を受けて前回の2008年第3四半期決算を発表した10月30日に計画の延期を通告している。同計画が2009年内に実施されるかは現時点で不透明だ。

またMotorolaは2009年第1四半期の見通しとして、EPSが0.10-0.12ドルの損失になると見込んでいる。