ケータイ向け無料ホームページ(ホムペ)作成サイト運営のピーネストは2日、ユーザーを対象に調査を行う「P-NESTリサーチ」において、女子中学生・高校生の政治・経済に関する意識調査の結果を公表した。これによると、2008年度第2次補正予算に盛り込まれた「定額給付金」の使途について、女子高校生の回答は「貯金する」が36.3%と最多だったことが分かった。

調査は、2009年1月23日~26日、ピーネストが運営する「@peps!」「Chip!!」へ携帯電話からアクセスしている女子中高生ユーザーを実施。女子中学生1,002人、女子高生1,003人の計2,005人から有効回答を得た。

これによると、麻生政権を支持するかしないかという質問に対し、「支持する」と答えた人の割合は、女子高生で20.6%、女子中学生で23.0%と、女子中高生ともに約2割という結果になった。「麻生政権の支持率低下が叫ばれる中、女子中高生の間でも麻生政権に対する支持率の低さが伺えた」(ピーネスト)。

麻生政権を支持するかしないかという質問に対し、「支持する」と答えた人の割合は、女子高生で20.6%、女子中学生で23.0%と、女子中高生ともに約2割という結果になった

「自民党と民主党どちらを支持しますか?」という質問に対しては、民主党支持は女子中学生が19.2%、女子高校生が18.4%。自民党支持は女子中学生が16.8%。女子高校生が17.4%と中学生、高校生とも民主党支持が自民党支持をわずかに上回った。

「経済が今後どうなるか不安に思いますか? 」という質問に対しては、「不安」と答えた人が女子高生で66.8%、女子中学生で60.2%、「やや不安」と答えた人が女子高生で23.3%、女子中学生で26.7%。合計して女子中高生の約9割が、経済に対して何かしらの不安を抱いているという結果になった。

「定額給付金がもらえたら何に使いますか? 」という質問に対しては、「貯金する」が女子中学生で29.0%、女子高校生で36.3%となりいずれも最多となった

また、「定額給付金がもらえたら何に使いますか? 」という質問に対しては、「貯金する」が女子中学生で29.0%、女子高校生で36.3%となりいずれも最多となった。そのほかの回答では、中学生が「好きな物を買う」(15.0%)、「服を買う」(9.7%)、高校生が「好きな物を買う」(9.2%)、「服を買う」(8.6%)などだった。

ピーネストでは、「女子中高生は、通常よりも8,000円加算され、1人20,000円もらえる対象に該当するが、消費に対して消極的な姿勢が伺える」としている。

今回の調査を見ると、女子中高生に定額給付金の使途を決める決定権限が各家庭であるかどうかについては別として、経済危機の実感が若年層の消費心理にも大きな影響を与えていることが分かる結果となっている。