Googleは1日、すべての検索結果が「このサイトはコンピュータに損害を与える可能性があります。」と表示された問題で、Gmailの迷惑メールフィルタにも影響が及んでいたと発表した。一部のメールが迷惑メールと誤判定されているため、「迷惑メール」フォルダの確認を呼びかけている。
Googleの検索に問題が発生したのは日本時間1月31日23時30分から2月1日0時25分の間。この間、検索結果に表示されたサイトすべてに対し、危険性などを通知するメッセージが表示された。同社はこの問題を「単純な人為的ミスが原因」と発表。同社は、訪問者に損害を与える可能性を持つサイトのURLリストを非営利団体StopBadware.orgと共同管理しているが、リスト更新時に誤って「/」というパターンを混入してしまったという。これによってすべてのURLがマルウェアフィルタの対象となった。この問題に気づいたエンジニアの対応によってリストは訂正された。
Gmaliの迷惑メール誤判定は、迷惑メールフィルタエンジンが検索と同じマルウェアフィルタを利用していることから発生した。障害発生時間帯に受信したメールは、「迷惑メール」フォルダに振り分けられている可能性がある。同社は誤判定されたメールを「受信トレイ」に戻す作業を行なっているが、念のため「障害の起こっていた時間帯に重要なメールを受け取っていた可能性のある方は、『迷惑メール』フォルダを確認してください」と呼びかけている。