マイクロソフトなど13社が運営事務局を務める「情報セキュリティ対策 推進コミュニティ」は29日、情報セキュリティ対策の強化を呼びかける記者発表会を行った。2月を情報セキュリティ強化月間として、同コミュニティへの企業の参加を呼びかけるとともに、ラッキィ池田さんが振り付けを担当した子どもグループの「情報セキュリティの歌」も披露された。
今回記者会見を行った情報セキュリティ対策の啓発活動の名称は、「みんなで『情報セキュリティ』強化宣言! 2009」。マイクロソフトやニフティ、NECビッグローブ、トレンドマイクロなど13社が運営事務局を運営する「情報セキュリティ対策 推進コミュニティ」が中心となり、活動を行っていく。
同コミュニティには、2008年は172の企業・団体が参加。今年も、オフィシャルホームページを通じて2月28日まで参加企業を募集。政府が策定した「情報セキュリティの日」の2月2日にあわせて、2月を強化月間とし、コミュニティ参加企業が連携しながら啓発活動を実施する。
具体的には、マイクロソフトが小学校の授業でインターネットの安全利用のための教室を開いたり、同社がヤフー、TBSと提携して行う「親子セキュリティ・ワークショップ」などを実施。その他にも、コミュニティ参加企業・団体の間で、啓発活動についての情報共有などを行う。
今回の記者会見は、コミュニティの事務局として新たに加わった東京放送(TBS)の放送センター内で開催。
マイクロソフト 代表執行役 副社長 コンシューマー&オンライン事業部担当の堂山昌司氏は、「オンラインサイトなどにはいろいろなセキュリティ上の問題があるが、危ないからと言ってPCや携帯電話が使えないということにならないよう、プラットフォームを提供する側として、情報セキュリティに関する啓発活動を行っている」と3年目となる活動について説明。
「現在は、PCや携帯電話、家電など、異なる機器の間でも情報をやり取りする時代になっており、こうした機器間のクロスのセキュリティが重要になる。我々が提供する製品、サービスの中で、セキュリティ強化の啓発活動を今後もぜひやっていきたい」と強調した。
TBS 代表取締役 専務の城所賢一郎氏は、「TBSの中は、特ダネ、映像、視聴者のプライバシーなど秘密だらけ。情報セキュリティに関する社員教育なども行っているが、それでも、女子アナのすっぴんの顔の写真がネット上に流出するような事態が起こる」と、記者を笑わせた。
その上で、「ややもすれば、携帯電話を扱わせない、PCを扱わせないと禁止する方向に向かう傾向もあるが、日本の子どもだけを無菌状態にして先端的や機器から取り残されるということはあってはならない」と強調。
「特に子どもの頃から、どんなところに気をつけてネットを使わなければいけないかということを啓発する今回の活動に、TBSとしてぜひ取り組んでいきたい」と話した。
その後記者会見では、TBSがプロデュースした子ども5人組のグループ「情報セキュリティレンジャーズ」が、「WANT TO BE SAFE!~情報セキュリティの歌」を披露。
振付師のラッキィ池田さんが振り付けをした踊りに合わせながら、「罠、罠、罠、罠なのよ~ん(C)TBS」などと歌い、インターネットの怖さと、その安全利用の必要性を呼びかけた。
歌の終了後現れた池田さんは、「振り付けというアナログな仕事をおこなっているけど、仕事のやり取りは今や全てメール。『罠、罠、罠』というキャッフレーズの箇所では、ネットを安全利用しようと子どもに呼びかける思いを込めて振り付けした」と話していた。 「情報セキュリティ対策 推進コミュニティ」参加登録のためのオフィシャルホームページはこちら。