富士通ソフトウェアテクノロジーズは1月29日、組込機器のプラットフォームとして「Android」を検討するカスタマに向けたサービス「組込みサービス for Android」の提供を開始したことを発表した。
同サービスでは、機器開発において、新しいユーザインタフェースの実現方法や、さまざまなネットワークサービスへのアクセス方法の提案など、Androidを活用した機器開発をトータルにサポート、機器開発のトータルコストの低減、および市場への投入期間の短縮化などを実現するという。
具体的には、Androidをカスタマが調査、検討する工程で同社のエンジニアが要件や要求からAndroidの適切な利用方法を提案し、既存の資産がある場合には、スムーズな移行方法を提示する。また、カスタマのエンジニアに向け、Androidを理解してもらうためのトレーニングサービスの提供なども行う。
さらに、開発工程においては、「組込みLinux」で培った技術やAndroidのユーザインタフェースおよびクラウドサービスやコンテンツへのアクセス機能を組み合わせ、カスタマのハードウェアに適したプラットフォームの開発を行うという。
サービスメニューとしては、「コンサルティング・サポートサービス」「トレーニングサービス」「エンジニアリングサービス」「ミドルウェア組込みサービス」の4種類を用意。コンサルティングでは、要件、要望に応じた内容でAndroidの特長を生かしたコンサルティングや、従来プラットフォームからAndroidへの移行方法などを提案する。
トレーニングサービスでは、エンジニアにAndroidを組み込みプラットフォームとして理解してもらうためのトレーニングを行う。
エンジニアリングサービスでは、組込機器へのLinux、Androidのポーティングをはじめ、ブ-トローダ、カスタムドライバ、およびアプリケーションなどのソフトウェアの開発サービスを提供する。
ミドルウェア組込みサービスでは、富士通の汎用組み込みミドルウェア「Inspiriumシリーズ」やオープンソースソフトウェアなどの各種ミドルウェアを、カスタマの組込機器向けにポーティング、カスタマイズするサービスを提供する。
なお、各種サービスの価格は個別見積もりとしている。