NTTコムウェアは、RFIDを利用した入退室管理システムを2009年1月から順次全社展開し、2010年度にはグループ会社を含む全国22拠点3万ユーザーで利用する計画であることを発表した。

同社では、これまで入退出管理は社員証を使って行っていたが、高精度な入退室記録を残し、より厳密に管理したいという要望とともに、スムーズな入退室を行いたいという利便性向上の要望もあがっていたという。そこで、これらを両立するため、RFID入退室管理システムの全社導入を決定したという。

新システムでは、トリガーエリアに入った際に電波を発信し、タグIDとエリアIDを認識できる仕組みのRFIDタグである「セミアクティブタグ」を採用することにより、ハンズフリー認証と入退室記録の自動収集を実現。入室資格のある人とない人が同時に入退室を行う「共連れ」や「すれ違い」でも精度の高い入退室記録が可能だという。

利用イメージ

トリガーエリア(フロア下のアンテナ)

RFIDタグ(入館証として携帯)。カードサイズは54mm×85mm×3mm

また、生体認証や通過した人数のカウントが可能な機器と連携し、ダブルチェックを行うことも実現し、遠隔地など複数拠点にまたがる入退室管理においても、カード発行や入室資格、入退室履歴を一元管理することが可能だという。