PTCジャパンは1月26日、記者説明会を開催し、マイクロソフトのソーシャル・コンピューティングプラットフォーム「SharePoint」をベースにしたPLM(Products Lifecycle Management)製品「Windchill ProductPoint」の販売を開始したことを発表した。

SMBに対する「Windchill ProductPoint」の強みを訴えるPTCジャパンの井上公夫社長

同社の社長を務める井上公夫氏は、「大規模企業は製品情報を管理するためにPLMを導入しているのに対し、中・小規模企業(SMB)がPLMを導入するのはコストや手間の面で厳しい。しかし、Windchill ProductPointを導入すれば、SMBでもPLMを利用することが可能になる」と、同製品は特にSMBをターゲットとしていることを明らかにした。「Windchill ProductPointは広く利用されているSharePointをベースとしているので、迅速かつ容易に導入すること、操作に早く慣れることができる」(井上社長)

同製品はCADデータや技術計算書などの構造を理解する機能を、SharePointに付加する。これにより、ユーザーは製品開発情報の共有・検索が可能になる。そのほかの主要機能は以下のとおり。

  • 構造を持ったデータの構造や参照関係を管理する
  • CADデータをサムネイルやビューアで表示する
  • Windchill上の情報をSharePointに公開する
  • Windchillシステム間でCADデータをやり取りする

デモンストレーションでは、データを開かなくても製品の形状が確認できること、無償版のCADデータビューワ「ProductView」を用いてWindchill ProductPoint上で部品を分解できることなどが、披露された。

マウスを乗せるだけでファイルを開かなくても製品情報を確認できる

ProductViewを使って部品を分解することができる

ライセンスはHeavyとLiteの2種類が用意されている。Heavyは管理者と設計者(CADソフトからアクセスしているユーザー)が対象で、1ライセンス当たりの価格は21万円、保守料が4万2,000円。LiteはHeavy以外のすべてのユーザーが対象で、1ライセンス当たりの価格が10万5,000円、保守料が2万1,000円。金額はいずれも税抜。