Rubyアソシエーションは1月26日、「Rubyアソシエーション運営委員会」を設立したことを発表した。同委員会は、エンタープライズ分野においてRubyを安心して使えるよう環境整備することが目的。「Rubyアソシエーションの組織力を強化し、今後の課題解決に向け積極的に活動する」と謳われている。

Rubyアソシエーション運営委員会は以下の5社で構成されている。

  • 伊藤忠テクノソリューションズ
  • サン・マイクロシステムズ
  • 楽天
  • イーシー・ワン
  • ネットワーク応用通信研究所

また、今後の具体的な活動内容としては、次の4項目が挙げられている。

  • Rubyの開発・保守の支援
  • グラント(アプリケーション・ライブラリ等の開発補助)
  • イベント開催
  • 開発会社の認定制度の整備

これらのうち、開発会社の認定制度は「Rubyアソシエーション認定システムインテグレータ」としてすでに開始されている。認定条件は「5名以上のRuby Association Certified Ruby Programmer資格保持者が正社員として所属している」ことのみ。Ruby Association Certified Ruby ProgrammerはRubyの技術力を認定するための試験で、Silver、Gold、Platinumの3種類が計画されており、現在は「Rubyの背景、Rubyの文法の知識、Rubyのクラスとオブジェクト、標準ライブラリの知識について、基本的な技術レベルを持つこと」を問うSilverが実施されている。

また、Rubyアソシエーションは今回の発表に併せて、「RubyWorld Conference(仮称)」というイベントを開催することも発表。今年秋頃、2日間にわたり、同社がオフィスを構える島根県松江市にて開催する予定で、各日300名程度の来場者を見込んでいる。