The Eclipse Foundationは21日(カナダ時間)、PHP統合開発環境「PHP Development Tools(PDT)」のメジャーアップグレードバージョン「PDT 2.0」を公開した。PDTはEclipseの標準Web開発プラットフォーム「WTP」をベースにしたオープンソースのPHP開発環境。2.0では、オブジェクト指向をより意識たバージョンとなっているほか、全体的にユーザビリティの改善が図られている。
オブジェクト指向をサポートする機能は以下の通り。
- オブジェクト指向PHPコードを今までよりも高速かつ容易にナビゲートする型階層ビュー
- 型情報に基づいたPHPコードの容易な検索を可能にする型/メソッドナビゲーション
- オーバーライドされたPHPメソッドを可視化するオーバーライドインジケータ
またユーザビリティの改善点は以下の通り。
- PDTの全体的なパフォーマンスを向上させる、Eclipse Dynamic Language Toolkit(DLTK)をベースにした新しいインデックスエンジンとキャッシュエンジン
- エレメントが参照されている部分を判別しやすくするMark Occurencesインジケータ
- PHPの変数型をベースにした終了コードオプションを提供する、洗練されたコードアシスト機能
PDTはZend TechnologiesがコミットしているEclipse関連プロダクトで、同社のR&D部門のシニアバイスプレジデントであるZend Technologiesは「PDT 2.0の(すばらしい)出来は、我々のEclipseコミュニティへのコミットメントが変わりなく継続していることを示している」としている。
PDT 2.0はこちらのサイトから入手できる。