米Adobe Systemsは20日(米国時間)、同社のWeb開発者向け総合ポータルサイト「Adobe Developer Connection」において、Adobe Flash Platform向けのメッセージングプロトコル「Real-Time Messaging Protocol(RTMP)」の仕様を2009年上半期中に無償公開すると発表した。
RTMPは、Flash Playerへの動画/音声ストリーミングやリアルデータプッシュの実現に使われているプロトコル。具体的には、Adobe Flash Playerに対応したオープンなAMF、SWF、FLV、およびF4Vフォーマットの動画、音声、およびデータを配信できる。
今回の仕様公開は、Webブラウジングやデスクトップアプリケーションに一貫したリッチな実行環境を、PC、モバイル端末およびコンシューマ機器などのさまざまなスクリーン上に提供する業界全体のプロジェクト「Open Screen Project」の最新の取り組みのひとつ。コンテンツ保護を希望するユーザーのために、同社独自のRTMP向けセキュリティ機能は公開される仕様に含まれておらず、また、この仕様に付随するライセンスでは、開発者がこれらの機能を回避することも認められていない。ただし、開発者独自のコンテンツ保護手段に関する規制や制限は、RTMPの仕様に一切含まれていない。