BitTorrentネットワークなどに流れている海賊版のiWork '09にトロイの木馬が混入されていると、セキュリティ会社のIntegoが警告している。この海賊版をインストールした場合、外部からのリモート操作を許す危険性がある。

iWork '09は1月上旬に米サンフランシスコで開催されたMacworld ExpoでAppleが発表したオフィススイートの最新版だ。Integoによると、問題のインターネット上でやりとりされている海賊版は、インストーラ付きで簡単に導入でき、正規版と同様に機能するように見えるが、ユーザーの気づかない部分で危険な処理が行われる。インストールの過程でiWorkが管理者権限でのシステム操作の許可を求めるのに乗じて、トロイの木馬がスタートアップアイテムに追加されるというのだ。トロイの木馬はリモートサーバに接続し、感染したMacは悪意のあるユーザーによるリモート操作の危険に直面する。

Integoによると、米国時間の1月21日時点で少なくとも20,000人がインストーラ付きのiWork '09の海賊版をダウンロード入手しているという。