LinuxでもSilverlightコンテンツが再生できる「Moonlight 1.0」 |
Monoプロジェクトは20日 (米国時間)、Microsoft Silverlight互換のRIA実行環境「Moolight 1.0」を正式にリリースした。サポートされるOSはSUSE Linux Enterprise Desktop 10とopenSUSE 11.0 / 11.1、Ubuntu 8.04、Fedora Core 9。併用するWebブラウザには、Firefox 3.0が推奨されている。
Moonlightは、Microsoftが提供するリッチ・インターネット・アプリケーション (RIA) 実行環境「Silverlight」を、オープンソースにより再実装。現在SilverlightはWindowsとMac OS Xのみサポートされているが、Microsoftと業務提携関係にあるNovellが支援するMonoプロジェクトにより、それを補完する目的でオープンソース版の開発が進められていたもの。
Moonlight 1.0は、Silverlight 1.0の仕様に準拠。Windows Media Video 7 / 8 / 9およびWindows Media Video Advanced Profile (WMVA / WMVC1) をサポート、DRMで保護されたものをのぞき、Silverlight 2.0の仕様を一部含む動画コンテンツの再生が可能。
Moonlight 1.0は、Silverlightで様子が配信されたオバマ新米大統領の就任演説に間に合うタイミングでリリース。MonoプロジェクトリーダーMiguel de Icaza氏のブログによれば、Microsoft側の協力により、就任演説のストリーミング配信で使われるコードにMoonlight開発チームがアクセスできた結果、MoonlightがインストールされたLinux上で就任演説が視聴可能になったという。