Red Hatは20日 (米国時間)、企業向けLinuxディストリビューションの最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.3」をリリースした。対応プラットフォームはx86とx86-64、Itanium2、IBM POWER、System z、S/390。サブスクリプション購入済のユーザは、無償アップデートが可能。

今回のリリースでは、仮想化機能のサポートを大幅に改善。x86-64アーキテクチャにおいては、32仮想CPU / 最大80GBのメモリが利用可能になった。物理サーバ側についても、最大で126CPU / 1TBのメモリがサポートされる。

コード名「Nehalem」として知られる最新のCPU「Intel Core i7」にも対応。ハイパースレッディング技術や電源管理機能がサポート、技術計算やアプリケーションのパフォーマンスも大幅に向上しているという。ほかにも、オープンソースのJava SE 6環境「OpenJDK」が統合されたほか、ファイルシステム「GFS2」のフルサポートが開始されるなど、150以上の追加 / 修正が実施されている。

同製品のライセンスは無償だが、テクニカルサポートとアップグレード、パッチの提供を含むサブスクリプションサービスが有償で提供される。日本での価格(税込)は、CPUソケット数 / 仮想化ゲスト無制限の「Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform」が1台あたり204,750円から。2CPUソケット / 4仮想化ゲストまでの「Red Hat Enterprise Linux 5」は1台あたり101,640円から、2CPUソケットまでの「Red Hat Enterprise Linux 5 Desktop」が25台あたり288,750円 から。