日立製作所は、従来設備比で消費電力を最大27%、設置面積を最大75%削減する「モジュール型データセンタ」を3月31日から提供開始すると発表した。また、併せて「モジュール型データセンタ」に関連するソリューションを体系化し、IT機器と冷却装置などの配置を最適化するためのコンサルテーションから構築、保守までをワンストップで提供する。
日立が提供開始する「モジュール型データセンタ」では、データセンタ新規設置や改善に向けたコンサルテーションを行い、その結果に基づき、サーバやストレージ装置などのIT機器を搭載したラック、冷却装置などを、小規模な一つの「モジュール」内に機器稼働効率が最大となるよう配置した「モジュール型データセンタ」を構築する。
モジュールの大きさは6.3メートル×3.6メートルで、データセンタは最小約22平方メートルから構築可能で、構築期間も同程度の一般データセンタの場合と比べ、約67%短縮できるという。また、今回使用する局所冷却装置では、内部循環型冷却を行うため、新たなデータセンタ用冷却水や室内空調の設備も不要だという。