経済産業省は1月22日より、未来型農業生産システム「植物工場」のモデル施設を同省別館ロビーに設置すると発表した。植物工場は、光・湿温度・培養液などの環境条件を人工的に制御し、季節に関係なく自動的に植物の連続生産を行うことを可能にする。
経済産業省は、地域活性化戦略として、農業の高度化を産業技術面から支援する『農商工連携』を推進し、各種支援策を手がけており、植物工場はその一環で行われるもの。1月16日からは、同省と農林水産省が共同で、植物工場の立地・整備や実用化開発・金融・人材育成等の支援について検討を行う「植物工場WG」をスタートした。
植物工場の特徴は、植物の品質・安定供給・安全性を確保できる点。自然条件の制約が少ないため、一定品質かつ量の植物の安定供給を実現する。例えば、葉菜類(レタスなど)であれば20毛作程度が可能とのこと。また、環境を完全に制御する植物工場は屋外環境から遮断されているため、害虫などの被害がなく、農薬などを一切利用しない無農薬栽培が可能である。
同工場では、イチゴ、トマト、リーフレタス、サラダナなどを生産することができ、経済産業省に設置予定のモデル施設ではイチゴとレタスを栽培するという。
「植物工場」のモデル施設のイメージ |