サイファー・テック 代表取締役 吉田基晴氏

サイファー・テックは1月15日、PDFファイルに閲覧・複製制限を施すASPサービス「安配PDF for 応募者情報」の提供を同日より開始すると発表した。

安配PDF for 応募者情報は、履歴書や職務経歴書など、採用プロセスでやりとりされる個人情報の漏洩・拡散防止を意図して開発されたASPサービス。配布者は、対象のPDFファイルを、クライアントソフトへドラッグ&ドロップするだけで、閲覧・複製制限をかけることができる。

制限がかけられたPDFファイル(以下、保護ファイル)は、Adobe Reader 7.0以上で閲覧可能。初回閲覧時にライセンスIDを入力するとネットワーク越しに認証処理が実行され、認証に成功した端末でのみファイルを開けるようになる。そのため、「例えウィルスに感染して無差別に頒布されることになっても、閲覧できないので安心」(サイファー・テック 代表取締役 吉田基晴氏)だという。

また、「賞味期限」と呼ばれる閲覧可能期限を設定することができるほか、ファイルのコピーや画面キャプチャも実行不能になる。

安配PDF for 応募者情報を利用する際の流れ

デモの様子。保護をかけるには、対象のファイル(ここでは「職務経歴書(山田太郎).pdf」と「履歴書(山田太郎).pdf」)を安配PDFのクライアントソフトへドラッグ&ドロップし、画面下部の項目で閲覧期限や送付人数を設定する。その後、保護実行ボタンをクリック

すると、自動的にメールソフトが立ち上がり、メールの新規作成画面に遷移する。メールには、あらかじめ対象のファイルが添付されているうえ、ライセンスIDや利用ルールも記されている

閲覧者は、初めてPDFファイルを開く際にライセンスIDを入力しなければならない

ライセンスIDの認証が正常に終わると、ファイルの閲覧期限が表示される

保護をかけられたPDFファイル

画面キャプチャを実行すると、上のように、保護されていることを示す文字列のみが表示される

期限切れのファイルは開けなくなる

他の端末で認証済みのライセンスIDを入力しても閲覧できない

なお、ファイル閲覧者は、あらかじめCypherGuard for PDFのクライアントプログラムをインストールしておく必要がある。同プログラムは、WindowsのAPIを監視して画面キャプチャを防止する、などの処理を行う。

動作環境は以下のとおり。

OS Microsoft Windows 2000/XP/Vista(64bitエディションを除く)
必要なソフトウェア CypherGuard for PDF/Adobe Reader 7.0以上の日本語版または英語版
保護対象ファイル PDFファイル
動作対象メールソフト Outlook Express 6/Windows メール/Outlook 2003・2007/Shuriken 2007・2008/Becky! Internet Mail version 2

料金プランは、以下の2つが用意されている。

お手軽プラン 初期費用 52,500円
月額利用料 52,500円
ライセンス認証数 100認証まで(1ヶ月につき)
認証数超過時 1認証あたり210円
ユーザサポート サポートフォーラムでの情報提供およびサポート
使い放題プラン 初期費用 52,500円
月額利用料 315,000円
ライセンス認証数 無制限
ユーザサポート サポートフォーラム、メール、電話を用いた情報提供およびサポート