インテックと日本ヒューレット・パッカードは15日、インテックが提供するアイデンティティ管理ソリューションと日本HPが提供するシングルサインオンソリューションの販売で協業すると発表した。

今回の協業において、インテックが開発・提供し、ID情報の一元管理を実現するアイデンティティ管理(IDM)製品「結人(ゆいと)」および「束人(そくと)」と、HPが開発・提供し複数のWebシステムのアクセス制御とシングルサインオンを実現する「HP IceWall SSO」に関して相互代理店契約を締結し、15日から提供開始する。

インテックの結人はID同期システムであり、アイデンティティ管理の中核エンジンとして各DB間の中心に位置し、人(アカウント)に関するデータ同期を実現する製品。束人はID統合システムであり、結人によるデータ同期に加え、広範なID情報のライフサイクル管理を行う製品。HPのIceWall SSOはリバースプロキシ型のWebシングルサインオンソリューションであり、利便性が高く快適なセキュリティ環境を実現するとしている。

両社の製品を相互に提供可能になることで、IT全般統制への対応を強化する一貫したセキュリティソリューションが提供できるようになるという。IDMで正しく管理するID情報に基づき、シングルサインオン(SSO)でシステムへのアクセスを制御することでセキュリティの低下を防止し、さまざまなリスクを軽減するとしている。また、IDMによるID情報の一元管理とSSOによるアクセスの統合管理によりシステム管理コストを低減し、管理者の運用負荷の軽減や利用者の利便性の向上を実現するという。

結人・束人とHP IceWall SSOとの連携イメージ

今後両社は、今回の協業に基づき、一貫したセキュリティソリューションが提供できるように両社内で共同のセミナーなどを実施し、同ソリューションの提案・販売・構築・サポートに関して協調していく。また、3月以降に外部向けの共同セミナーの実施など共同営業活動を行い、同ソリューションの導入促進を図っていく予定だ。

今回の連携対象となる両社製品は日本で開発しており、市場の声を受け日本の企業文化や組織構造に合わせた機能を搭載した製品同士の連携によって、日本企業の内部統制を強力に支援していくとしている。