米IBMは14日(米国時間)、米国における単年度の米国特許取得件数の記録を塗り替えたと発表した。
米IBMが2008年に取得した米国特許件数は4,186件。企業の年間取得件数としては初めて4,000件を超えた。
IBMの発表(米IFI Patent Intelligence調べ)によると、2008年における米国特許取得件数の上位企業は次のとおり。
順位 | 企業名 | 件数 |
---|---|---|
1 | IBM | 4,186 |
2 | Samsung | 3,515 |
3 | Canon | 2,114 |
4 | Microsoft | 2,030 |
5 | Intel | 1,776 |
6 | Matsushita(現 Panasonic) | 1,745 |
7 | Toshiba | 1,609 |
8 | Fujitsu | 1,494 |
9 | Sony | 1,485 |
10 | HP | 1,424 |
IBMの首位獲得は16年連続になるという。
同社は、特許取得による知的財産保護を進める一方で、特許技術情報の公開も積極化する。今年は、昨年比50%増の3,000件以上を公開する計画。誰もが無償でアクセスできる状態にして、科学の発展を後押しする。
また、同社は併せて、東京大学先端科学技術研究センターの渡部俊也教授とコロンビア・ロースクールのロナルド・J・マン教授が取り組んでいる、特許の質を測る指標(パテント・クオリティ・インデックス: PQI)の開発プロジェクトに、IBMの研究員が参加することも発表。客観的評価を可能にすることにより、特許の質の向上を追求していく考えだという。