NECエレクトロニクスは1月13日、産業機器などの市場に向けた16ビットオールフラッシュマイコンとして、LCD駆動回路を搭載した「78K0R」シリーズ12品種を製品化した。即日サンプル出荷を開始、価格は7KBのRAMを128ピンパッケージに搭載した「78K0R/LH3」で800円/個としている。量産は2009年10月より開始、2010年には12品種合計で月産100万個の量産規模を計画する。

16ビットLCD制御用マイコン「78K0R/LH3」(左)と「78K0R/LF3」(右)

同マイコンは、LCD駆動回路のほか、12ビットのA/DならびにD/Aコンバータ、オペアンプなどを1チップ上に集積しており、CPUを含む部品点数を削減することができる。また、LCD表示時の電流値は、コンデンサで電圧を分割して、駆動電圧を生成する容量分割方式を採用。これにより、従来品比1/10以下の1.2μAを実現している。

ラインナップとしては、外部接続端子が80本の「78K0R/LF3」が6品種、同100本の「78K0R/LG3」が3品種、同128本の「78K0R/LH3」が3品種となっており、ユーザーはシステムの構成に合わせて最適な製品を選択することとなる。