米Adobe Systemsは12日(米国時間)、Adobe Enterprise Developer Programの全メンバーを対象に、Amazon Web Servicesクラウドコンピューティング環境向けにプロセス自動化ソフトウェアパッケージ「Adobe LiveCycle ES」の全機能を利用可能な「Adobe LiveCycle ES Developer Express」の提供を開始した。なお、現在のところ、日本ではAdobe LiveCycle ES用のAdobe Enterprise Developer Programは提供されていない。
Adobe LiveCycle ES Developer Expressは、仮想化ベースの開発環境に必要とされるAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)とAmazon Simple Storage Service(Amazon S3)技術を採用し、Adobe LiveCycle ES本体のインストールや設定を行うことなく、Adobe LiveCycle ESアプリケーションのプロトタイプの作成、開発、検証が行えるというもの。
Adobe LiveCycle ES Developer Expressを利用すると、Adobe LiveCycle ESはAmazon EC2サーバ上でただちに実行可能なサーバインスタンスとして利用できるため、新しいサーバインスタンスの起動に必要な時間が数分単位に短縮され、迅速にアプリケーションの検証や修正を開始できるほか、開発環境やテスト環境への投資を行うことなく、効果的にアプリケーションに機能を搭載できるようになる。さらに、古いプロジェクトを削除したり、将来再利用するために保存したりした後でも、過去のインストール内容をクリーンアップすることなく新プロジェクトを開始できる。