東芝は1月8日、デジタルオーディオ機器向け汎用マイコン「TMPM320C1DFG」を製品化したことを発表した。3月下旬からサンプル出荷を開始、サンプル価格は1,500円。7月からの量産を予定しており、量産規模は月産70万個を計画。

144MHz動作を実現したオーディオ制御マイコン「TMPM320C1DFG」

同製品は、ARMの32ビットRISC CPUコア「Cortex-M3」を搭載することで、144MHz(180DMIPS)動作を実現している。また、独自のクロスバータイプのバスアーキテクチャを採用しつつ、高速低消費電力のSRAMを新たに開発、採用している。

また、USB 2.0 (Hi-Speed、Full-Speed対応) ホストコントローラを搭載することで、最大480Mbpsの転送速度を生かしたメディア処理が可能なほか、独自の混載DRAM(1MB)を搭載することにより、基板面積を縮小、低ノイズ化を実現している。

さらに、デバッグ方式としてSWD(Serial Wire Debug)を採用することで、JTAG方式のデバッグに比べピン数の削減が可能なほか、デバッグシステムの簡素化、汎用ポート数の増加などが可能となっている。

このほか、CPRMに対応したSDホストコントローラを搭載しており、著作権保護機能に対応したコンテンツを取り扱うことが可能となっている。