日立製作所は1月8日、さまざまな機器の認証装置として組み込むことが可能な「機器組み込み用指静脈認証ユニット」のラインナップとして、従来機比で1/4以下の小型化を実現した「機器組み込み用小型指静脈認証ユニット」を追加したことを発表した。販売は1月9日から、価格は個別見積もりとしている。
指静脈を撮影するカメラ部ならびに、指静脈データのパターン化から認証・照合までを行う処理回路を小型化したほか、光(近赤外線)の照射を指の左右の斜め下から行う構造とすることで、装置全体の小型化に成功した。
また、認証を行う際の指静脈の撮影から指静脈の登録データとの認証・照合までを装置内で処理することが可能・さらに、電源投入から約1秒で起動できるため、待機電力を抑えることができる。
これにより、小さなサイズの扉や複数の扉などがある機器にも容易に組み込むことが可能になるという。
なお、同社では、今後はロッカーや保管庫、金庫、専用端末などのセキュリティ製品を提供する機器メーカーとの協業を進め、さまざまな用途での指静脈認証技術の適用と、普及・促進を進めていくとしており、指静脈認証装置全体で、2008年度から2010年度末までの累計で50万台の販売を目指す。