ネットエージェントは7日、2008年12月27日から2009年1月4日までの、P2Pソフト「Winny」「Share」「LimeWire/Cabos」のノード数に関する調査結果を発表した。昨年の同時期と比較して、Shareのノード数がおよそ一割増しとなる一方、Winnyはおよそ2割の減少。LimeWire/Cabosは、Winny/Shareの合計のおよそ6倍以上となる約260万のノード数が観測された。

同社の発表によると、今回の調査対象となった期間中のWinnyのノード数は、平均して約24万を観測。昨年の同時期と比較して、およそ80%程度の数値となっており、「2007年度中盤以降続く利用者の減少傾向が現在も変わっていないことが分かった」(ネットエージェント)。

一日単位で見ると、年末の2008年12月28日が最も低く(21万5,615)、年明けの1月3日に最高(26万8,891)を記録した。

調査対象となった期間中のShareノード数は平均約17万を観測、昨年の同時期と比較して110%程度の数値となった。これは、2008年のゴールデンウィーク期間中の数値と比較して微増。

2008-2009 年末年始 Shareノード数

一日単位で見ると、元日が最も低く(15万9,532)、連休明け直前の2009年1月4日に最高(18万4,016)を記録。

Shareに関しては、Shareを利用したIPA職員が2008年12月に引き起こした情報流出事件が今月4日発覚。今後のノード数がどう推移するかが注目される。

一方、LimeWire/Cabosの調査期間中のノード数は、平均して約260万を観測。「同時に調査したWinny・Shareのノード数を合計した約41万と比較して、およそ6倍以上の非常に高い数値となった」(ネットエージェント)。

同社では、「LimeWire/Cabosはいまだ北米やヨーロッパ諸国を中心とした世界各国にて数多くの利用者による広大なネットワークを形成しており、現在においても非常に人気の高いP2Pであると言える」としている。

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