Samsung電子と米Yahoo!が、テレビウィジェットサービスの提供で提携すると発表した。両社は共同で「Internet@TV-Content Service」を展開。Yahoo!が提供しているウィジェットエンジンと、Samsung電子が持つフラットテレビ関連のソフト/ハードウェア技術を活用したサービスとなっている。

Samsung電子は2007年から韓国内において、テレビによるインターネット接続サービス「Infolink」を提供。天気やニュース情報をテレビ画面上で確認できるようになっている。2008年には動画サービスの「YouTube」も追加し、米国や欧州へとサービス提供地域を拡大した。

今回発表されたInternet@TVは、さらに多様なコンテンツを提供する点が特徴だ。Yahoo!が提供しているビデオサービスや写真共有サービス「Flickr」の利用、株式/ニュース/天気情報のチェック、YouTubeを通じた動画検索などが可能。このほか、米大衆紙「USA Today」で提供しているスポーツ情報の閲覧、米国でテレビチャンネルを運営するShowtime Networksによる動画の鑑賞、eBayでの取引も行なえるようになっている。Samsung電子では現在もコンテンツ業界との提携強化を推進。近々映画やドラマなどのVODサービスも加わる予定だ。

一方、両社は「WDK(Widget Development Kit)」を公開し、オープンプラットフォーム基盤のウィジェットサービスを展開するとしている。これによりユーザーは、さまざまなウィジェットをテレビ上ですぐにダウンロードできるようになる。個人のアカウントを通じて、ウィジェット管理機能も提供される。

Internet@TVは、3月に発売予定のSamsung電子のLED TV 7000/8000シリーズ、およびLCD TV 750/650、PDP TV 850/650といった製品に搭載されることが確定している。実際に利用可能な地域は、北米(米国/カナダ/メキシコ)と欧州(英国/ドイツ/フランス/イタリア/スペイン/オランダ/デンマーク/ノルウェイ/フィンランド)の計13カ国となっている。

Internet@TVは、1月8日から米ラスベガスで開催予定の国際家電見本市「CES 2009」で公開される予定だ。