年賀状? 今年はもう出しませんよ。面倒だし年末は忙しいし、友達も会社の人たちも出さないって言ってたし、自分にはもう来ないだろうし――と自らを納得させて迎えた2009年元日。なのに……出さないとか言ってた人からまで届いてますし!

そんな、新年早々猛烈な出遅れ感に襲われてしまった方、今からでも大丈夫です。なんとかリカバリしてみましょう。でも"出さない"なんて言っちゃった手前、ここで出したら負け……と思ってしまった素直じゃないあなたのために、まずは「やっぱり年賀状を出すことにした自分」を正当化するところから。

今回紹介する年賀状ツール/サービス
出遅れた丑年を取り戻せ! 今回紹介する年賀状ツール/サービス……の前に、まずは年賀状をやっぱり送る理由を考えてみる

日本人はこんなに「年賀状好き」

郵政公社から平成21年度用に発行された年賀はがきの総数は、約41億3,684万枚(追加発行分含む)。日本の人口が1億2,770万人(総務省の人口推計、2008年12月1日現在の概算値)だから、単純に割ると1人当たり約32.39枚も利用している計算になります。メーカー製のプリンタ用紙や企業などが独自に印刷したもの等はここに含まれていないので、実際にはもっと多くの枚数がやり取りされているものと思われます。これだけでも日本人がいかに"年賀状好き"かがよくわかります。

それを裏付けるように、マクロミルが行った調査では「知人・友人からの年賀はがきは嬉しい」と思う人が95%と大多数。楽天リサーチの調査でも「もらってうれしい年賀サービス」は「年賀はがきなどの郵送によるサービス」という回答が80.7%。これだけ"嬉しい"と思う人が多いなら、たとえ出遅れたとしてもやはり出すほうが正しい選択と言えます。

凸版印刷によると、「年賀状を毎年出す人」が92.3%も。母集団(写真を加工・公開できるWebサービス「いい色」のユーザー)に写真好き傾向が強いためかと思ったら、マクロミルの調査でも86.1%が年賀状を「送る予定」と回答しています。いずれの形でも「新年の挨拶をしていない」という回答は7.2%に留まっており(楽天リサーチ)、やはり何らかのご挨拶は申し上げておくべきと言えるでしょう。

どの調査でも「年賀はがきを送る」人が多数派ですが、メールを利用する人も3割程度いるようです。特に20代ではメール派が59.5%と年賀はがき(57.1%)よりも多く、30代・40代でも4割近くがメールを送ったという調査もあります(アイシェア)。相手の価値観によって受け取られる印象も変わるので、誰にでもというわけにはいきませんが、メールという選択肢が決して少数派ではなくなってきていることは事実のようです。