信藤三雄が選考-「エンタテインメントパッケージアワード」受賞作品決定

エンタテインメントパッケージアワード(epa)実行委員会が、クラブ・ヒットを集めたコンセプトコンピレーションアルバム「CLUB-in'-Style2009」のグラフィックデザインとCDパッケージデザインを募集した「第9回エンタテインメントパッケージアワード」。その大賞作品が決定した。

同コンテストの応募総数は全国173校より、1,561作品(グラフィック1,521作品、プロダクト40作品)。審査委員長は、Mr.Childrenなど数多くのアーティストのレコード&CDジャケットを手掛けるアートディレクターの信藤三雄が務めた。信藤審査委員長は選考について「音楽にどういうビジュアルを持ってくるかが審査のポイントになりました。そのなかで、立体の作品はどれも優秀で、選考に迷いました。また、どの応募作品も、音楽のジャンル(クラブミュージック)との絡み方が面白いと感じました」とコメントした。また総評として「これまで私は1,000枚ほどのCDジャケットのデザインをしました。音楽配信などでCDデザインの存在自体が危ういといわれていますが、応募作品のレベルも上がっており、CDデザインを愛してくれる人々もいるので心強いです。これからもちゃんと才能のある人を見落とさないようにしていきたいです。今回受賞した皆さんには、是非、プロの世界で活躍して欲しいです」と語った。

大賞受賞者はヒューマンアカデミー池袋校グラフィックデザイナー養成講座に所属する山﨑雄作氏。山﨑氏は自身の作品について「クラブの持つ、カオス感やゴージャス感を入れて作ったつもりです」とコメント。信藤審査委員長は「全体的な完成度は高くないが、とにかくイラストが魅力的でした。イラストに対するテキストの入れ方も面白かったです」と称えた。受賞作品は以下の通り。

第9回エンタテインメントパッケージアワード受賞作品

撮影:岩松喜平