Rails 3高速化Merb技術採用、Rails 2非互換の可能性

Ruby on Railsの主要開発者であるDavid Heinemeier Hansson氏は23日(米国時間)、自身のブログにおいてMerb gets merged into Rails 3!のタイトルのもと、Rails 3にMerb技術を適用すると発表した。Merbは2年前に開発がはじまったフレームワーク。軽量で高速に動作するうえ強力な機能を提供するという特徴がある。

今回の発表は次の2つの点で注目に値する。

• Merb技術を適用することでRails 3の性能の改善が見込まれる
• コア実装に手が入ることでRails 2系と3系で非互換が発生する

Rails 3はMerb技術をベースに作り直されるのではなく、Merb技術を適用して随時改善を続ける方向で開発されるようだ。非互換部分は最小限になるように取り組むと説明されているが、2系と3系で非互換の発生は避けられないだろう。Rails 2系の最新版となるRails 2.3は2009年1月のリリースが予定されている。Rails 3の登場は楽観的な目標ではラスベガスで開催されるRailsConf 2009までにベータ版登場と説明されている。