Opera Softwareは4日(ノルウェー時間)、Opera Webブラウザの次期メジャーアップグレードへ向けたアルファリリースOpera 10 Alpha 1を公開した。Opera 10は最新のレンダリングエンジンPresto 2.2を搭載し標準仕様への準拠率向上、実行速度改善、セキュリティ向上が実現されている。インラインスペルチェッカや自動更新機能、改善されたOpera Dragonflyの同梱、フォントファイル同梱機能対応、透過処理の向上といった特徴がある。2009年中のリリースが計画されている。
登場が期待されるOpera 10だが、Opera Core Quality Assurance, Hallvord R. M. Steen氏が自身のブログにおいて10 is the oneのタイトルのもと興味深い問題を報告している。メジャーバージョン番号が1桁から2桁に上がることで問題が発生するケースが報告されているという。
Net Applicationsの報告によれば2008年11月における主要なブラウザはシェア上位からIE、Firefox、Safari、Chrome、Operaだ。これら主要ブラウザのメジャーバージョンはどれも1桁だ。Opera 10がはじめてメジャーブラウザでは2桁のバージョン番号を持つことになる。つまり、これまで最初の1桁のチェックで問題がなかったため、Opera 10はOpera 1として処理されてしまうケースが考えられる。
Opera 10のアルファ版を公開してからすでにその問題は報告としてあがってきているとされており、10 is the oneでは具体的に誤って判定されてしまいブラウザのバージョンアップ警告や接続拒否が起こるケースが紹介されている。ブログの最後には「This is probably just the beginning. (これはたぶん始まりにすぎない)」と、今後Opera 10が使われるにつれてさまざまな問題が発生するのではないかと述べられている。