GoogleはGoogle Chromeを公開すると同時に、同ブラウザのソースコードをオープンソースソフトウェアChromiumとして公開した。ソースコードをOSSライセンスのもとで公開することでオープンソースソフトウェアとして謳うことは多い。しかし一辺倒な状況ではない。コミット権限やパッチ取り込みの状況でいくつかのスタイルがある。大別すると次のようなもの。
- パッチが提供されても取り込まない
- 外部からのパッチも取り込む
- 外部の開発者にコミット権限も与えている
GoogleはChromiumを公開してから多くの外部の開発者から提供されたパッチをマージしたとしており、前述でいえば(2)の状況にあった。Chromium Blog, Welcome, Pawel, to the Teamで公開された内容によれば、同社はさらに社外の人間にコミット権限を付与したようだ。今回コミッターに就任したのはUniversity of WarsawのPawel Hajdan Jr.氏。Windows以外のプラットフォームでChromiumが動作するように開発を実施していた人物。氏のコミッター採用には、Windows以外のプラットフォームへの移植を進める狙いがあるとみられる。