香川県教育委員会は18日、子どもの携帯電話利用について、小中学校への持ち込みを禁止することが望ましいとの考えを明らかにした。今後各学校との協議を通じ、この考えに基づいた各学校の取組を促す予定だ。
香川県教委では、学校裏サイトや掲示板などを利用した「ネットいじめ」や、出会い系サイトによる被害などについて問題視。こうした状況に対応するため、17日に開かれた県教委の12月定例会で、「有害情報から子どもを守るための今後の取組の方向性について」と題した報告を行った。
まず、保護者に対し、携帯電話の必要性や危険性について、子どもとしっかりと話し合い、必要がない場合は携帯電話を子どもに持たせないようにすることを要請。子どもに携帯電話を持たせる場合には、携帯電話やネットの利用に関する家庭内でのルールをつくり、それを徹底することを求めている。
学校における携帯電話の取り扱いについては、特に、小・中学校において、「発達段階を考慮し、子どもの安全確保などやむを得ない事情がある場合を除き、学校への子どもの携帯電話の持ち込みを禁止にすることが望ましい」との考えを示した。
同教委では今後、校長会などを通じ、この考えを説明。学校関係者と協議した上で、各学校にふさわしい携帯電話利用に関する方針を決めてもらうとしている。