米Googleは12月16日 (現地時間)、App Engine向けに「System Status Site」と「Quota Details Dashboard」を用意した。サービスステータスやアカウントの詳細な情報を提供することで、サービスの透明性を高めるのが狙いだ。また準備中の有料サービスについて追加情報を公開した。
System Status Siteは、Googleのエンジニアリングチームが利用しているのと同じモニタリングデータを基に、App Engineのパフォーマンスや状態の詳細情報を提供するDashboardだ。リアルタイムのシステムステータス、サービスのアベイラビリティ、レイテンシやエラー率の履歴(Datastore、Images、Mail、Memcache、Serving、URL Fetch、Users) などを確認できる。また計画的なダウンタイムの告知、App Engineアプリケーションに関する問題の説明などの情報も同サイトを通じて提供される。
Quota Details Dashboardは、トラフィック帯域やCPUなどユーザーのアプリケーションに割り当てられたリソースの状態を確認できる。アプリケーションの管理画面の「Quota Details」からアクセスする。
App Engineのロードマップによると、08年10月-09年3月の間にApp Engineユーザーが無料割り当て分以上のリソースを有料で利用できる仕組みを用意する。希望者は1日単位で予算を設定し、ユニットベースで追加分を購入する。AdWords同様に細かなバジェット管理が可能で、必要に応じてプロセッサ、通信帯域、ストレージなどに予算を分配できる。料金は設定したバジェットではなく、使用した分に対して請求される。
ビリングサービスの追加情報はまだ計画段階であり、課金方法を含めて最終版では変更される可能性があるが、少なくともユーザーにとって分かりやすく、計画を立てやすいサービスになりそうだ。