IDC Japanは、2008年第3四半期(7-9月)の国内サーバ市場動向を発表。それによれば、2008年第3四半期の国内サーバ市場規模は、前年同期比9.7%マイナスの1,473億円、出荷台数は前年同期比2.8%マイナスの15万6,000台であった。
製品分野別では、x86サーバの出荷金額は、前年同期比9.9%減で、RISCサーバ、IA64サーバ、ビジネスサーバは2桁のマイナス成長であった。x86サーバの出荷金額が5%を超えるマイナス成長となるのは、2002年第4四半期以来だという。
IDC Japan サーバー リサーチマネージャーである都築 裕之は「2008年第1四半期は、円高、株安、原油高、原材料高騰により、一部の企業がサーバの導入を控える動きが見られた。2008年第2四半期は、官公庁や国立大学向けの大型案件が多数ありプラス成長に大きく貢献した。しかし、今期は経済減速の影響から、サーバ更新の延期や、新規導入中止の動きが今まで以上に目立った。2008年9月の金融危機の本格化以降は、経済状況がさらに厳しくなっていることを考慮すると、今後は、国内サーバ市場への影響が今期以上に現れることは避けられない」と述べている。