NTTコミュニケーションズと三菱電機は3日、総務省が実施する「情報家電の高度利活用技術の研究開発」に基づき、情報家電の利活用モデルを検証・評価のためフィールド実証実験を開始した。ディスプレイ上に表示される番組宣伝を見て携帯電話に情報を登録、番組開始前にメールが届く「かざしてリマインダー(仮称)」などに関する実験を行う。
実証実験では、情報家電を「安心」「安全」に利用するため、NTTコミュニケーションズと三菱電機が開発した、情報家電の設定を簡素化する技術や認証技術を検証・評価。
同時に、実験協力企業と連携し、情報家電を用いた新たな利活用モデルの有用性も評価する。
具体的には、日本テレビと協力し、テレビ番組開始前にメールが届くサービス「かざしてリマインダー(仮称)」について、日本テレビ本社やNTTコミュニケーションズの受付ロビーなどで実施。
訪れた人は、実験場所に設置された小型ディスプレイに表示された番組宣伝を見ながら、気に入った番組があれば、リーダ・ライタに「おサイフケータイ」をかざして登録。番組開始のおよそ60分前とおよそ15分前の2回にわたり、メールで通知されるようになっている。
小型ディスプレイとリーダ・ライタは、ホームゲートウェイに接続されており、今回の実験では、ソフトウェア配信のシステム負荷・レスポンスタイムなどの検証・評価を行う。 番組終了後は、携帯電話を通じ、アンケートも行われる。
実験は、日本テレビの本社2階受付ロビー、NTTコミュニケーションズのNTT日比谷ビル1階受付ロビー、汐留ビルディング11階受付ロビー、三菱電機の情報技術総合研究所技術検証スペースにおいて、誰でも参加可能。12日まで実施される予定。