欧州連合(EU)は12月2日(ベルギー時間)、加盟国27カ国とノルウェー、アイスランド、クロアチアの合計30カ国におけるICT利用動向調査報告書を発表した。2008年第1四半期における、EU加盟国27カ国のインターネットの世帯普及率の平均値は60%、ブロードバンド世帯普及率は48%となった。

今回の報告書は、EUの調査機関であるEurostatが、16-74歳がいる世帯を対象に、ICTの利用について調査した。

インターネットの世帯普及率は今期、前年同期の平均値54%から6ポイント増の60%となり、ブロードバンドは同42%から6ポイント増の48%となった。EUの中でブロードバンドの世帯普及率が最も高かったのは、オランダとデンマークで74%、次いでスウェーデン71%。最も低いのはルーマニアの13%。

プライベートでインターネットを使って何をするのかについては、「旅行/ホテルサービスの利用」が最も多く、EU平均値は32%だった。次いで、「インターネットバンキング」(29%)、「行政サービスの利用」「健康情報の検索」(ともに28%)、「ニュースなど情報の入手」(26%)などが続く。「オンラインショッピング」は25%にとどまっている。

オンラインアクティビティはブロードバンドの普及率と連動している。たとえば、ブロードバンド普及率が21%と、2番目に低いブルガリアでは、オンラインショッピングとインターネットバンキングの利用は1%にとどまっているのに対し、オランダではインターネットバンキングの利用が69%、オンラインショッピングは43%と高い。