コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、愛媛県警は1日、Yahoo!オークションに「マジコン」を出品し、これとセットの形で、無断で複製したゲームソフトを販売していた愛媛県今治市の57歳の学習塾経営の男を、著作権法違反の疑いで逮捕した。
男は今年10月3日、松山市の男性に対し、任天堂が著作権を有するゲーム「スーパーマリオワールド」のデータが入ったCD-R1枚、「ポケットモンスタープラチナ」のデータが入ったmicroSDカード1枚を、マジコンとセットで郵送で販売した疑い。
男は、ニンテンドーDS用の「マジコン」の一種である「Cyclo」や「EDGE」をYahoo!オークションに出品。ゲームデータや音楽データ、ゲームデータが入手できる違法アップロードサイトのURLなどの情報を記録したmicroSDカードやCD-Rをセットとし、8,500円で販売していた。
愛媛県警の捜査員がサイバーパトロールで男の出品を発見。ACCSを通じ、著作権者に連絡した。
警察の調べによると、男は、2007年5月から逮捕されるまでの1年7カ月の間、20都道府県の百十数人に対し販売を行い、約100万円を売り上げていたという。
逮捕同日に行われた家宅捜索では、PC4台、マジコン5個、発送済み伝票の控えなど約70点が押収された。
ACCSでは、「男からマジコンを購入したオークション利用者から、『子供が喜んで遊んでいます』などの多くの"評価"が付けられていることを確認した」としている。