中央大学と日本IBMは1日、東京都文京区の中央大学後楽園キャンパスの後楽園ITセンターにおいて、環境に配慮した次世代ICT(Information Communication Technology)教育システムを共同でデザインし、2009年4月より稼働すると発表した。システム規模は、2011年度までの運用保守を含めて約5.5億円が予定されている。

主に理工学部の学生の教育に使用される後楽園ITセンターの実習室に導入される同システムは、実習用端末としてブレード型ワークステーション「IBM BladeCenter HC10」を採用し、実習室内にはネットワーク経由で接続した専用端末「IBM CP20 ワークステーション・コネクション・デバイス」を236台設置するというもの。このほか、コスト・パフォーマンスに優れた大規模計算機環境として、96GBのメモリーを備え、最大16分割の並列処理を可能とした「IBM Power 570」を2台設置する。

省電力性能に優れ、発熱が少ない機種を選定することで、後楽園ITセンターにおける光熱費を含めた消費電力を1日あたり現在の約3分の2まで削減できる予定となっている。