ルネサス テクノロジは、同社がドイツに保有する前工程工場Landshut Silicon Foundry(L Foundry:10月23日付けで「Renesas Semiconductor Europe(Landshut)(RSEL) 」より社名変更)を、半導体受託生産会社である独Silicon Foundry Holding(SFH)に正式に譲渡したことを明らかにした。

同工場の譲渡は、ルネサスの日本国内に所有する工場に経営資源を集中するという決定によるもの。同工場では、0.35μmや0.18μm、0.15μmのICカード向けセキュアマイコン用ウェハの生産などを行ってきたが、より微細なプロセスへの対応が遅れていた。

SFHに譲渡後、同工場はアナログ半導体製品の受託生産サービス工場として活用されることとなる。なお、譲渡後もルネサスは2009年12月まで、自社製品の生産の一部をSFHに委託する形で同工場にて生産を行う。

SFHでは、同譲渡にともない、設備を更新させることなく欧州のカスタマの生産依頼に少量からでも対応ができ、特注生産にも応えられる生産を開始させることができ、需要に迅速に対応することが可能となった、としている。